菊水のこだわり

原材料へのこだわり

菊水食品の納豆づくりは納豆になった時に最もおいしくなるよう原料の大豆選びから始まります。
菊水食品では、輸入大豆を一切使わず、仕入先を吟味した国産大豆のみを使用しており、創業以来手づくり生産を継続しています。

納豆は生き物

納豆はその日の気温、水温、湿度などによって状態が変化するため、季節やその日の製造状況に応じて製法を変え、よりよい納豆ができるようにしています。
いつも”おいしい”といってもらう納豆をつくる為には、大豆の声に耳を傾け日々製法を変える必要があります。

高級志向

金のインゴットにつつまれた納豆。金箔が口の中で広がる豪華で上品な「菊水ゴールド納豆」。機械を使わずに1本1本丁寧に手作業で製造しているこだわりの逸品です。

健康志向

MCM(マリーナ・クリスタル・ミネラル)を使用した今までにない納豆「海洋ミネラル納豆」。MCMは吸収がよく、わずかな量で不足がちなミネラル分を補えます。

環境配慮

「家庭のゴミを減らす納豆が欲しい」との声を受け、納豆自体を経木(薄い木の板)で包みパッケージを紙にした「頑固一徹」や「ひたちのなっとう」を開発するなど、環境へ配慮した商品の開発も行っています。

地産地消

茨城にとって伝統食である納豆。
原材料も茨城県産「納豆用黒大豆小粒」を使用した「黒豊納豆」は日立市の学校給食に採用され、地産地消にも貢献しています。

菊水食品の納豆作り

菊水食品の納豆作りは、納豆になった時にもっとも美味しくなるように原料の大豆選びからはじまります。
輸入大豆を一切使わず、仕入れ先を吟味した国産大豆だけを使用しています。現在は、茨城県産の地塚大豆と北海道産の鈴丸大豆を使っています。
納豆は生き物ですから気象によって状態が変化します。そのためその日の気温、水温、湿度などに応じて製法を変えて、日々同じ納豆ができるようにしています。大きく分けて春・夏・秋・冬で製法を変えています。
具体的には、気象条件によって浸漬時間や煮蒸時間を変えて大豆の色を一定化させ、大豆の持つ甘味と旨みを最大限に引き出すようにしています。
また、醗酵温度でも味が変わるので、毎回醗酵温度は微妙に変えています。

菊水の納豆は味の素のような味がするとよく言われますが、以上のような製法の工夫で旨み成分のグルタミンが大量に精製されているためです。タレやカラシなしで納豆だけを食べても、モチモチ感があり噛めば噛むほど甘味が増して美味しく感じます。

納豆容器によっても製法を変えています。包材の特長を生かして、その包材にあった製法をしています。同じ原料を使っていても包材によって味が違うことがあるわけです。
頑固一徹シリーズは、納豆本来の味を楽しんでいただくために添付品をなくし、さらに家庭のゴミを減らせないかと考えて作った「エコロジカル納豆」です。包材に石油製品を一切使わず、再生資源あるいは燃やせるゴミとして出せる紙と経木で作り上げた納豆です。まさに菊水食品ならではの納豆といえましょう。

菊水食品の納豆ができるまで

大豆の種類と成分

大豆の種類は、小粒大豆、中粒大豆、大粒大豆に分けられます。成分は、大豆の大きさによって幾分違いますが、主要な成分としてタンパク質、炭水化物、脂質のほか、ミネラル、ビタミン、カルシウムなどが含まれています。また、機能性がおるといわれている微量成分として、サポニン、レシチン、大豆イソフラボンなどが含まれています。
乾燥大豆100グラム当たり、タンパク質35%、炭水化物28%、脂質19%、水分13%、灰分5%となっています。

納豆作り開始しましょう!!

原料大豆を大豆洗浄機に入れて大豆をきれいに洗います。

大豆を洗浄して洗い水がきれいに成るまで洗う。

きれいに成った大豆を浸漬タンクに移し一昼夜浸けておく。

ここで注意しているところは、季節によって水温が変動します。その水温にあわせて大豆を浸けておく時間が変わります。また、大豆の大きさによっても時間は変わります。

そうしなければ納豆になった時に大豆の旨みや、モチモチ感が出せなくなります。水温と浸漬時間は企業秘密でお教えできません。

納豆作り2日目の始まりです

一晩あけて大豆がふくらんだので、大豆を蒸して納豆作りをはじめましょう。

浸漬し終わった大豆を圧力釜に移動して蒸しあげます。

その時の状況によって大豆の大きさ、種類別に蒸す時間や蒸気圧を決める。蒸かし上がった大豆に納豆菌を噴霧し埴えつける。

納豆菌は熱に強い菌で120度で10分煮沸しないと死滅しない菌です。ですから蒸け上がった直後に納豆菌を埴え付け菌の活性化を図ります。

そして豆が熱いうちに盛り込みをします。そうする事で通常浮遊している雑菌(70度で5分煮沸で死滅)が仮に納豆に入っても繁殖を抑えることができるのです。

盛り込み開始ですが、70度以下になった大豆は、安全を考えて全て廃棄処分します。それは、前に述べたように雑菌が繁殖しないためです。

ですから手盛りの場合は、70度以下にならない分だけを釜から取り出して盛り込みます。機会の場合は、毎分96個を盛り込む能力があるので1度に30キロまとめて盛り込みます。タレ・からしを自動で投入して金属探知機を通し、目方を計りパレットに入れて醗酵室に移動して18時間から20時間かけて醗酵させます。

納豆作り最終日です

醗酵室に入れて18時間~20時間かけて醗酵させた納豆です。

しかし、これで納豆になったわけではありません。

醗酵室に入れた納豆は、早いもので8時間後、遅いもので10時間後位にならないと納豆菌が繁殖し始めません。そして、その時から納豆菌は分裂をはじめ、一つ一つの菌が手を結びあい本当の醗酵が始まるのです。この直前から納豆の中では、自分から熱を出し、放って置くと60度以上まで上がってしまいます。そうなってしまうと納豆菌はとろけてしまい納豆になりません。そのため納豆菌が繁殖しやすい温度43度~53度に保たれるように管理します。この管理温度の10度の開きは、大豆によって納豆菌の繁殖が違うためで、またこの開きによって納豆一つ一つの味が変わってくるのです。各メーカーの納豆の味が違う一因です。

出来上がった納豆は、50度前後と非常に高い温度になっています。それを5度以下まで冷却しないと販売できる納豆とはなりません。各社によってこの冷却時間が異なります。冷却する冷蔵庫の能力にもよりますが、8時間あれば5度前後まで下げることができます。弊社は、3時間以内で5度以下まで下げています。

これで納豆の出来上がりです。

出来上がった納豆にラベルを付けて製品になります。

製造日より三週間位までは納豆に変化はほとんど見られません。

三週間位までは納豆に変化はほとんど見られません。

四週目になると豆が軟らかくなり納豆菌が溶け始まっている。腰がなくなってきています。味は、グルタミンの熟成が進み甘い。

五週目に入ると豆一粒一粒が独立した感じです。甘味はありますが、苦味(チロシン)が感じられます。

このチロシンは、食べても害はありません。今の研究では脳の働きを活性化させる事がわかっています。だからと言ってジャリジャリと砂を噛むような納豆はお勧めできません。